『Becoming Jane』 (2007年、イギリス、6/3/08)
ロマンティックな小説を残したイギリスの小説家Jane Austenの秘められた恋の物語です。娘を裕福な家に嫁がせたいと思う両親と、貧しくても愛する相手と結婚したいJaneとの確執。駆け落ちまでした相手との切ない別れを、Anne HathawayとJames McAvoyが好演しています。(★★★★☆)
(あらすじ)
田舎の貧しい牧師の家に生まれたJaneの夢は小説家になること。しかし、母親は娘には何不自由ない生活をさせてあげようと、地元の資産家の甥Mr. Wisleyとの縁談を強引にすすめます。Mr. Wisleyからのプロポーズを受け入れないJaneに周囲は「何を考えているのかしら」と変な目を向けますが、Janeは愛情のない結婚だけはしたくないと考えています。そんな時、Janeはいとこの家にお客として訪れたTom Lefroyと出会います。ロンドンで検事をしている伯父の家に居候し、自分では収入が全くないTomは、口も態度も悪く、最初は呆れるJaneですが、貧しい移民をかばってけんかをする彼に魅かれます。またTomも少し風変わりなJaneに恋をするのでした。二人は結婚を夢見て、Tomの伯父に会うためにロンドンに行くのですが、その伯父のところには二人を引き裂こうとした誰かからJaneを中傷する手紙が届きます。伯父と闘ってでもJaneを選ぼうとしないTomに失望したJaneは田舎に戻り、Mr. Wisleyとの縁談を受け入れるのでした。しかし、TomはJaneを追って田舎に戻り、二人は駆け落ちするために馬車に乗って旅立ちます。しかし、途中でTomの持っていた母親からの手紙をふと読んでしまったJaneはTomの家族が伯父からもらうTomの小遣いで生計を立てていることを知ります。もしこのまま駆け落ちしてしまったら、Tomの家族は路頭に迷ってしまう…そう考えたJaneはTomに別れを告げ、一人で家に戻るのでした。Mr. Wisleyとの結婚も破談にしたJaneは、小説を書くことに打ち込みます。そして、月日は流れ、Janeの本の出版を記念する朗読会にTomの姿が…。今では結婚して娘もいるTomと切ない気持ちで再会するJane。しかし、Tomが娘をJaneと名付けたことを知り、心の傷は癒されていくのでした。